佐藤杜氏:
私が酒米の美山錦を栽培し始めて今年で14年経過しました。
毎年、毎年気象条件が異なるので栽培の難しさを感じていますが、今年は台風の影響を目の当たりにしていますので随分心配しました。
台風による塩害を受けた方は本当にお気の毒でした。
幸い、私どもの矢島町ではその影響もなく、倒伏も無くほぼ平年並みの収穫量を確保出来ました。品質的には米の充実が良く、特に昨年から栽培を始めた「秋田酒こまち」は魅とれる位「美人?」な米に仕上がっています。今年の秋田酒こまちで造った酒に注目したいと思っています。
この様に天寿が使用する酒米は私をはじめ、蔵人が自ら栽培する量が大部分を占めている為、品質も収量も安定していますので、毎年確保に心配はありません。
又、今年の様な原料米の確保が難しい年につくづく有難く思うことは、「自社で使う米は自社で確保する」と、いう理念を掲げ「天寿酒米研究会」を立ち上げた蔵元の酒造りに対する強い「思い」です。
20年も前から取り組みを始めたおかげで、現在は安定した仕組みとなって機能していますが、昨今の農業情勢を考えると今後最も重要な事だと思い知らされます。 |