この人に聞く
 
第2回目は日の丸醸造(株) の佐藤譲治社長です。

佐藤譲治 プロフィール
生年月日: 昭和25年3月3日生
経歴:
昭和47年3月慶應義塾大学経済学部卒業。
先代の急逝により、平成10年6月三井信託銀行梅田支店長を最後にサラリーマン生活から、酒造りの道に転じる。
現在、日の丸醸造(株) 代表取締役社長。
   
・ホームページ
  http://www.hinomaru-sake.com/

・E-mail
  hinomaru@rnac.ne.jp

Q 今年の「まんさくの花」の造りの状況は?
佐藤社長:
ここ数年造る量は変わっていませんが、中味的には純米酒の比率が65%を超え、毎年少しづつですが、新しいことにチャレンジしています。当蔵は使用酵母について色々な種類を使わないことを原則にしていますが、今年は自家で採取した酵母に初めてチャレンジしますし、また百年前の麹菌・酵母を使って亀の尾を仕込みます。さらに元秋田県醸造試験場長だった池見先生が開発した金沢酵母の原酵母で、ある仕込みを計画しています。(企業秘密!) これらはなるべく昔に戻りたいとの考えに基づいてチャレンジです。
当然リスクを伴いますし、純米酒比率がアップするということは採算が厳しくなる訳ですが、とにかくお客様に喜んでいただき、且つ我々も楽しく酒造りをしたいと思っております。(笑) 
今造りはお米の具合が、質・量とも大変きびしく、加えて昨年末の暖冬で序盤戦は大変苦労しました。新年を迎えてからは寒さも戻り、今のところすこぶる順調です。
ただし全般的には米の力のせいか、例年より味のりが今ひとつで、今年は各蔵の実力が問われる造りとなりそうですね。

Q 現在日本酒市場は厳しい状況ですが、今後の展望等お聞かせください。

佐藤社長:
確かに厳しいマーケットですが、ぼやいてみても何の解決にもなりません。個別の蔵を見てみると元気印の蔵もありますし、皆と同じ方向を向いていたら、まんさくの花のような小蔵は埋没してしまいます。
美味しいお酒を造るのは当たり前の時代。これからは造り手のメッセージを如何にして明確にお客様へ伝えて行くことが大事だと考えています。そのために私はお客様の前にどんどん出て参りたいと思っていますし、現場主義を貫き、信条の「あ・た・ま」(明るく・楽しく・前向きに)を実践して行こうと思っております。


Q 今後の抱負等をお聞かせください。

佐藤社長:
お酒はネーミングとマッチする酒質が何より。雪の中で春一番に輝く「万作の花」はいとおしく、それでいて強靭、繊細な花弁は驚くような生命力に溢れています。
お酒の「まんさくの花」には変に無理をした派手さは無用。熟成にこだわり、ふくよかな口当たりと芯に凛とした切れ上がりがあり、万作のように慎み深く鄙びたお酒を目指しています。
理解していただくのに時間がかかると思いますが、「まんさくの花」の特色である「旨味・滋味」をしみじみ味わって頂ければ蔵元冥利です。


◎毎月各蔵の「この人」をピックアップして情報をお届けいたします。
お楽しみに!

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