この人に聞く
 
第3回目は、(名)栗林酒造店の栗林直章専務です。

栗林直章 ロフィール
生年月日
昭和43年(1968年)5月6日
経歴
平成3年東北大学理学部卒業
メルシャン(株) 勤務を経て平成7年より家業である栗林酒造店へ。

現在、(名)栗林酒造店 専務取締役。
   
・ホームページ
 http://harukasumi.com

・E-mail
 info@harukasumi.com

Q 今年の「春霞」の造りの状況は?
栗林専務:
純米吟醸、純米を中心に、造りを進めています。製造量は多くありませんが、その分すみずみまで目と手を行き届かせて、品質に反映させるよう努力しています。当たり前のことをちゃんとやることが大事だと思っています。
また蔵人栽培の酒米を使用する割合が増えてきました。美山錦、酒こまち、秋の精、そして美郷錦と多品種ですがそれぞれ特徴があり、求める酒質によって使い分けています。昨年は美郷酒米研究会を立ち上げ、お互いの意識を高めあいました。
米造りと同様、お酒も造り手の意識によって品質が大きく左右されます。細かい作業一つ一つ、その意味を考えながら本物を造っていきたいです。まだまだやるべきことはたくさんあると思います。

Q 現在日本酒市場は厳しい状況ですが、今後の展望等お聞かせください。

栗林専務:
当たり前すぎる答えでつまらないかもしれませんが(笑)、とにかく私たちがより意識を高めて良い酒を造り続け、それを消費者の皆様にお伝えすることが大事と思います。
春霞が考える良い酒とは、日本酒本来の香りと味わいがあるお酒です。そのために従来からの九号系酵母を中心に使っています。また仕込水の質もやわらかく、穏やかな味わいの酒を醸すのに適しています。おだやかな日本酒の香味は心を和ませてくれます。そういうお酒を造りたいですし、召し上がっていただきたいですね。県内外のお客様との交流も、少しずつ増えてきていますし、どんどん出かけて行きたいです。


Q 今後の抱負等をお聞かせください。

栗林専務:
ヨーロッパの多くの小さなワイナリーのように、規模の大小にかかわらず海外へも出荷できるようになることが夢です。そのためにも、春霞の味わいを受け継ぎ、また創造していくことが目標です。
また、蔵のある美郷町六郷という土地は、名水百選に指定されるなど地下水に恵まれています。水の恩恵を受けながら酒造りを続けてきたわけですから、この地下水を大事にしていきたいです。わずかながら、ある商品の売上の一部を清水保全に役立てるという活動もしていますので、これは継続していきます。
自然の水と米のうまさを九号系酵母で醸す、というのが私たちの醸造の基本です。このこと自体は非常にオーソドックスで目新しさはありませんが、でもそれを大事にしたいという気持ちが年々増しています。派手さはない蔵ですが、自然体でがんばって行きたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。


◎毎月各蔵の「この人」をピックアップして情報をお届けいたします。
お楽しみに!

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