この人に聞く
 
第4回目は、 合名会社 鈴木酒造店の鈴木直樹社長です。

鈴木直樹 プロフィール
生年月日:
昭和35年(1960年)12月17日
経歴:
東京農業大学 醸造学科卒業
宝酒造株式会社に勤務後、家業に従事する。
商工会青年部や青年会議所で活動。
秋田県商工会青年部連合会会長。
平成14年に代表社員に就任。


・ホームページ
 http://www.hideyoshi.co.jp/

・E-mail
 info@hideyoshi.co.jp

Q 今年の酒造りの状況は?
鈴木社長:
例年に無い深い雪に包まれて、酒蔵では静かに作業が進むことができました。
新しい酵母に挑戦したり、仕込み作業の前後の連携を密に執るなどして、酒質の改善に大きく前進した年だと思います。
その結果が、「大吟醸 荒搾り」の好評につながったのだと思います。
また、3月26日発売の「花のような 純米吟醸」も、乾杯酒にこのお酒を使ったところ、歓声が出るほど好評でありました。
その為か分かりませんが、受注数が大幅にのびて嬉しい悲鳴を上げております。
酒造りの内容を正直に申しますと、前半がかなり苦戦をしました。
蔵人の心が一つになることができなかったからです。
しかし、中盤から後半にかけては尻上がりに良くなって、秀逸なお酒ばかりができたと思います。
どうぞ楽しみにしていて下さい。

Q 清酒の需要が落ち込んだ理由をどうお考えですか?

鈴木社長:
清酒は消費者の要望や生活スタイルに合うように、様々に形態を変えてきました。
そのことが良かったのか悪かったのかは分かりませんが、時代に即して酒質が向上してきたことは間違いないと思います。
これは消費者にとっても我々にとっても、とても良かったと思います。
しかし、変えてはいけないことも変えてしまった部分もあると思います。
特定名称酒の規制強化などの消費者にとって分かりづらいことは、止める方向で議論しないとまだまだ業界に展望は開けないでしょう。
これが第一点です。
当蔵では昔から来客が多く、観光や見学に多くのお客さまが見えていました。
十年ほど前からは本格的に観光を業務の主要な柱の一つとしてきました。
お客さまがどうすれば喜んでくれるのかを一生懸命に考えますと、だんだんとお客様の気持ちが分かるようになってきました。
お客様は、酒蔵の本当の姿を見たいのです、
表面だけのきれいなところだけではなくて、「真実と触れて感動をしたい」。
酒蔵はワイン業界のように、情報を開示する努力と技術が足りないのでは。
これが第二点です。
酒蔵は伝統的な産業ですので、資産は充分にあり、販路も確立し、業界に大きな変化も無い状況だったわけです。
蔵主と社員はこの伝統的な産業の上にあぐらをかいていたのでは、と良く言われます。
決してそんなことは無いと思いますが、経営的な知識や手法の実践では、他の産業に比べてだいぶ立ち後れてしまったのではないでしょうか。
流通も含めた研修の充実を第三点としたいと思います。
今後も需要の減退は続くでしょう。
個性をキラリと光らせた酒蔵が、これから残っていくことでしょう。
私どもも懸命に努力して参ります。


Q これからの抱負をお聞かせください。

鈴木社長:
酒蔵は免許制度のもとに酒造りができます。
ですから、地域の皆様から酒造免許をお預かりしているという真摯な気持ちを忘れずに、より良い品質を求めて酒造技術に精進します。
また、酒蔵は開放されているので、だれもが安心して飲むことができるように、常に見学に来て頂く努力をします。
そして、地域の方々との交流を大切に、今「秀よし」の酒蔵がどうなっているかと言う情報を常に発信致します。
以上を実践していくことで、地域にとってなくてはならない酒蔵となれますよう願っております。


◎毎月各蔵の「この人」をピックアップして情報をお届けいたします。
お楽しみに!

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